【世界遺産】マチュピチュ遺跡の麓に村を作ったのは実は<日本人>だった!

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【世界遺産】マチュピチュ遺跡の麓に村を作ったのは実は<日本人>だった!

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たびねす

豊かな自然に囲まれた世界遺産『マチュピチュ遺跡』。

まだ解明されていない謎も多く、そのミステリアスさも相まって人気の高い観光名所です。

そのマチュピチュ遺跡のふもとには、マチュピチュ村と呼ばれる村があります。

その村の初代村長をつとめたのが、実は日本人だったということをご存知でしょうか。

畑や鉄道、水力発電などを整備し、村の発展を支えた日本人の名前は野内与吉。

彼はどのような人物だったのでしょうか。

 

野内与吉が生きたマチュピチュ村とは?

標高2430mに位置するマチュピチュ遺跡。

そのふもとにあるのがマチュピチュ村です。

ちなみにマチュピチュ村というのは通称で、正しい名称は「アグアス・カリエンテス」と言います。

現地の言葉で「熱い水」を意味する言葉のとおり、この村は温泉があることでも有名です。

人口約3000人、半日ほどあれば周りきれてしまう小さな村には民芸品を売るマーケットやカフェ・レストランがずらり。

マチュピチュ遺跡へ向かうためのシャトルバスが運行されており、観光客の拠点となっています。

どこか懐かしさを感じさせる風景と豊かな自然に囲まれた土地。

それが日本人・野内与吉が生涯をささげた「マチュピチュ村」です。

 

野内与吉って、どんな人?

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東京大学総合研究博物館

野内与吉は福島県にある裕福な農家に生まれました。

しかし「海外で成功したい」という希望を胸に、1917年契約移民としてペルーへ。

その後アメリカやブラジル、ボリビアなどを周り、再びペルーの土を踏むことになります。 

ペルーに戻った野内氏は国鉄クスコ-サンタ・アナ線に勤め電車の運転や線路拡大工事に携わり、クスコ~マチュピチュ間の線路を完成させます。

1935年にはマチュピチュ村初となるホテル「ホテル・ノウチ」をオープンしました。

 

野内氏は手先が器用で創意工夫もあり、村で使っている機械が壊れると修理していたそうです。

川から水を引いて村に畑や水力発電を作ったのも野内氏と言われています。

様々な国を渡り歩いたため、語学にも堪能。

スペイン語、先住民の言語「ケチュア語」、英語に明るく、その腕前は現地のガイドも務めるほど。

アンデス文明研究家・天野芳太郎がマチュピチュ遺跡を訪れた時には、野内氏が同行したのだとか。

 

村の中心だった「ホテル・ノウチ」

野内氏が作ったホテルは木造建築の3階建て。

部屋数21室の本格的なホテルでした。

内装にもこだわり、線路のレールや当時高価だった木材を床に使用しています

驚くことに、野内氏はこのホテルの1階を村に無償で提供しはじめます。

1階は郵便局や交番、のちに2階も村長室や裁判所として利用されるように。

村の発展の中心はホテル・ノウチと言っても過言ではないほど、野内氏のホテルは村民たちにとって重要なものだったのです。

 

人望もあつく、村のトップを任されるように

その功績を認められ、野内氏は19391941の間マチュピチュ村の「行政官」を務めます。

当時、まだマチュピチュ村は正式な「村」ではありませんでした。

そんなマチュピチュ村において「行政官」は最高責任者。いわば村のトップにあたり、実質的には村長ということになります。

マチュピチュ村が正式な「村」になるのは1941年のもう少しあとのことです。

 

1947、川の氾濫により村が大きな土砂災害に会います。

野内氏は住人達とともに、地方政府に緊急支援を要請。

翌年には地方政府から村長に任命され、改めて「村長」としてマチュピチュ村の復興に尽力することになります。

 

そしてペルーに眠る

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たびねす

 

野内氏は1968年に1度、故郷の福島県に帰郷しています。

実に52年ぶりとなる家族との再会。

家族から日本に残るようにと説得されるも、自分の帰りを待つ11人の子供を思い、ペルーのクスコへと戻ります。

そのわずか2か月後。

1968年8月29日に野内氏は息を引き取ったのだそうです。

 

マチュピチュ村の発展に力をそそいだ野内与吉氏。

日本ではその存在こそあまり知られていませんが、彼もまた私たちが誇るべき偉大な人物の1人なのです。

 

参照元:たびねす / デヴィの独り言 独断と偏見 / 東京大学総合研究博物館 / Wikipedia / El Mundo

 

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古い本を集めるのが趣味。初版本に興奮します。お猫様の下僕をさせていただく傍らで文筆家を目指しています。

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