激走レポ!ゴールデンウィークを“走って過ごす”「川の道フットレース」最終回

特集

 

三河 賢文みかわん

激走レポ!ゴールデンウィークを“走って過ごす”「川の道フットレース」最終回

【前回の記事】

激走レポ!ゴールデンウィークを“走って過ごす”「川の道フットレース」vol.1

激走レポ!ゴールデンウィークを“走って過ごす”「川の道フットレース」vol.2

 

睡眠を取ることにより、気持ちのうえで余裕が出てきた小野さん。そのことは、表情を見るだけで明らかでした。

レースはいよいよ終盤。あとは、ゴールへ向けて突き進むのみです。

 

縁に引き寄せられた最終日スタート

食欲も満点!

 

「へぎそばと、そばソフトクリームだけは絶対に食べる!」

 

そう宣言していた通り、この日のランチはお蕎麦屋さんへ。本当においしそうに食べる小野さんは、もう昨日までの小野さんではありません。このときすでに440km地点を通過し、残りは100kmを切っていました。100kmレベルのウルトラマラソンなら、これまで何度も走覇してきた小野さんにとって、まさにゴールが“見えてきた”タイミングと言えるでしょう。

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この日は最終日にフルマラソンと同じ42kmを残し、自分たちで三条に宿を予約。この地を選んだのには、実は理由があります。小野さん自身も最近知った事実とのことですが、なんと小野さんのおじいさんの故郷がこの三条市。コースすぐ脇のお寺に祀られているのです。

レース中にコースマップを見て、偶然にもそのことに気付いた小野さん。寺に立ち寄り、おじいさんに挨拶をして、再びコースへと戻りました。感慨深い表情を見せる小野さんは、ゴールへの気持ちをより一層強くしたようです。

 

続々と集まる仲間たち

思えばスタート時、サポートカーに乗っていたのは私1人でした。それがいつの間にか増え、小野さんの周りには大勢の仲間が。東京から駆けつけた仲間。そして長野や新潟に住み、小野さんを応援したいと集まってくれた仲間。自然と人が集まるのは、やはり小野さんの魅力があるからこそでしょう。写真は、新潟市から駆けつけてくれた仲間の手作りおにぎりに、笑顔満点の小野さんです。

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最終日、この日は私も1つ決めたことがありました。それは、

 

「42km、すべてを並走しながらUSTREAMで放送する」

 

ということ。

初日から共に歩んできた身として、最後は一緒に走りたい。そして何より、ゴールまでの行程を多くの方々と共有したいという思いで、このことを決めました。運転は他の方に任せてしまいましたが、快く承諾してくれたことには感謝しています。

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最終日は、中継しながら並走するのが大変なほど快調なペースで走り進んでいきました。小野さんのゴールを見届けようと、わざわざ日帰りで東京から駆けつける仲間も。天候も良く、多少暑いくらいの陽気。日差しがジリジリと照りつける中を、こまめに水分補給しながら走ります。

1km、また1kmと進むごとに、もはやゴールへのカウントダウンが頭に浮かびます。ほんの数日間が、長い長い時間に感じました。小野さんをはじめ、ずっと見てきたランナーの姿を思い出すと、なんとも感慨深いものがあります。

 

念願の日本海、そしてゴールへ

ゴールは、日本海へ到達して約3kmほど折り返した場所。日本海が目前になってくると、コースは川沿いへと戻ります。河川敷から見える信濃川は、そのまま海へと繋がっています。一歩、また一歩と日本海へ。

海からスタートしたこの川の道フットレース。本当のゴール以上に、日本海そのものがランナーの中では本物のゴールと言えるでしょう。河川敷を進むと、うっすらと目線の先には地平線が見えていきました。

海が近づくにつれて、小野さんの足取りが速くなっていきます。ついにたどり着いたという思いと、涙を見せたくないという思いが背中を押すのでしょう。

 

そして…。

 

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来たぞ、日本海!!!!!

 

目の前に広がる日本海に向かい、叫ぶ小野さん。そして小野さんの健闘を称える仲間たち。葛西臨海公園を出発して、すでに約125時間。実に516.3kmを走っているんです。この日本海を見るために。私もUSTREAMにて中継しながら、思わず涙…いや、海風が目にしみたんですけどね。 

日本海は、本レース最後のチェックポイント。スタッフの方々や、先に到着していた他のランナーが待ち受けてくれていました。つらく苦しい道のりだったからこそ、込み上げる思いも強いもの。頭の中には、これまで見た光景がどんどん浮かんできます。

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日本海からゴールまでの約4kmは、ワイワイとにぎやか。ゴール後の写真、小野さんは本当に素晴らしい笑顔です。RPGゲームの如くいつの間にか集まった仲間たちは、なんと9名。途中応援に駆けつけてくれた方々を含めれば、10名以上もの仲間がこのレースで小野さんのもとに集まりました。

それ以外にも、FacebookやTwitter、USTREAMでコメントを下さった方も多数。私が言うのも変な話ですが、本当に“人”に支えられた6日間だったのだと思います。

 

ちなみに小野さんのかぶっているウサギ。レース中ずっとかぶっていましたが、非常に芳ばしい臭いを放っていました。ゴールがお風呂だったのが、何よりの幸いです。1つ注意したいこと。それは、暑いからと言って帽子の中に氷を入れてはいけない…ということ。それまで秘められていた臭いが、さらにパワーを増して一気に放出されます。

 

レース全容をおさめたUSTREAM放送は、録画もありますのでぜひご興味あれば。また私とはまた違う、ランナー目線でのブログも小野さんが綴っています。

ゴールデンウィークと言っても、いろんな過ごし方があるものです。知らないところで、こんなアホなマラソンが開催されていたなんて驚きですよね。

ちなみに私は来年、ランナーとしてこのレースに参加したいと思っています。ハーフの部もありますので、皆さんも刺激的(笑)なゴールデンウィークをいかがですか?

 

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