もし、家がなくなっても人生を楽しめ!哲学を踊る「ウミ下着」

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もし、家がなくなっても人生を楽しめ!哲学を踊る「ウミ下着」

『人生を楽しめ!』 哲学を踊る、ウミ下着。

パフォーマンスグループ、ウミ下着。彼女達を説明するのは大変難しい。でもあえて、定義させてもらうのならば、彼女達は生きるということを常に問い、哲学を踊る人達だと思う。

  

 

ドキュメンタリータッチで目の前で作られていく、独特の世界観のダンス

彼女達のダンスと出会ったのは以前紹介した、blue than blue  nightというイベントである。彼女達のダンスは、イベントの中で異彩を放っていた。

 

ダンスといえば、かわいい! カッコイイ! うまい! と言われることが多いと思うが、彼女達のダンスはどこかぞっとしたり、異世界に迷い込んだような気分にさせる。

 

彼女達のダンスには、女性が持つ少しの残酷さと艶めかしいコケティッシュが含まれている。そしていつの間にかその世界に引き込まれ、見ている自分が「一体何者か」を問われているかのような気持ちにさせるのだ。

  

『人生を楽しめ!』明日、家がなくなったとしても。

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*稽古の様子(その1)

ウミ下着の代表を務める中西さんは突然家を失い、そしてその経験を元に今回『人生を楽しめ!』という作品を公演する。

本作品は、ダンサー, 劇作家, 演出家, 振付家, 役者等、舞台を創作し続けている舞台人によって構成されるドキュメンタリー・ダンス作品です。

振付家は質問を複数出題する。
それに対し出演者達は答えていく。

「なぜあなたは舞台にたち、演ずるのか?」「生きるために必要なものは何か?」

俳優は俳優の、ダンサーはダンサーの、作家は作家の身体を見つめ直し、それぞれの身体を超える何かを獲得し、強度を得る。
いびつでバラバラな肉体が、共存することで、不可思議な面白みを孕んだ情景を描く。

私たちは社会に振り付けられている。私は自分を振り付ける。

 サイトより抜粋

 

今回の公演にかける想い

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*稽古の様子(その2)

 今回、ウミ下着の代表を務める中西ちさとさんにお話を伺った。

 

―ウミ下着ってそもそも何ですか?

ウミ下着は中西ちさと・福井菜月によるパフォーマンスグループです。演劇的手法を用いたドキュメンタリータッチのダンスを作ってます。 ってわけわかんないですよね? でもね、それ以外にうまくいえないんですよね……とにかく観てくれ! としか言いようが……って、こんなこと言ってても、誰も来ないのは分かってるんですけど!!

 

―私もファンですが、本当に色々な方に見てほしいです! ダンスの業界だけではなく、クリエイターの方からも支持を得ていると思います ! では、今回の公演のいきさつを教えてください!

 

そうですね、今日はなんでこんなタイトルで演劇の人やダンスの人ごちゃまぜにして作品つくることになったんかって話をしたいと思います。 昨年の1月末、突然、家を失うことになりまして。理由はまあ父親の会社の倒産なんですけど。「2日後に家でていかなあかんくなった……」って突然言われましてね。着の身着のままじゃないですけど、各自大事な書類とか服とか持って、親戚や知り合いの家に散り散りになって。

 

―衝撃的な出来事ですね!

 

その時、「とにかく今、必要なものはなんや?!」ってなって。現実的に当面の衣服と通帳とかをバックパックにつめて、後は「これはなくしたら絶対嫌!!」っていう本(崇拝する手塚治虫の本)とか大事なもんを友人の車に乗るだけ乗っけて避難させて。いや~大変でした。で、そんな状況だから、お金が必要になったんですね。しかし、しゃかりきに働いてると心に余裕がなくなっていくんですねー! 

心が病んできて余裕がなくなるみたいで、ほんのちょっとしたことで家族と毎日喧嘩をするようになりました……心もだけど体も刻々と蝕まれていく感覚が……。そんでまあ、今1年くらい経って、いろいろ失ったわけですけど、「なんか割と不便でも、寝るとことご飯があったら割と生きれるなー」とか、「逆にシンプルになってよかったなー」とか思ったりして。「暖房も冷房もない部屋で寝起きしてるけど、慣れるな……」みたいなね。

 

―なるほど……。

 

そうやって過ごしているうちに、「生きる上で必要なこと、ものってなんやろ?」って考えが頭から離れなくて。今生きている世の中で、当たり前とされていることを見直してみたいなと。「やって当たり前」、「そう行動してしかるべき」、その他諸々。私たちは、社会に振り付けされてるんじゃないか?  と。「振付」という概念を広くとらえて、それを足がかりに、ダンサーや俳優が自分自身を振り付けていく作品にしたいと考えています。

 

―深いですね。色々自分自身の人生も考えさせられる作品が見れそうです! よければ皆さんにメッセージをどうぞ!

 

はい。長くなりましたが、ここまで読んで頂きありがとうございました。情報はSNSにて随時公開していきますので、興味を持っていただいた優しい方はのぞいてみてください!!  宜しくお願いします!!

 

―最後に教えてください、中西さんにとって人生を楽しむとは?

 

難しいですが、仕事にしろなんにしろ、打ち込んでフロー状態になっていることですかね。 あと何でも面白がるってことですかね。今回の家がなくなったことも辛いことなんですけど、ちょっとおいしいというか。そういうのは関西人的か もしれません!

 

*許可をいただいた上で、サイトに掲載されている文章とご質問させて頂いた内容をインタビュー風に編集しております。

 

『人生を楽しめ!』公演情報

構成・振付:中西ちさと

振付・出演:福井菜月 中西ちさと/くはのゆきこ 隅地茉歩(セレノグラフィカ) 高安美帆(エイチエムピー・シアターカンパニー) 三田村啓示(空の驛舎) 吉田みるく(男肉 du Soleil)

 

■公演日程■

2014年

  • 5月23日(金)20:00開演
  • 5月24日(土)13:00開演/18:00開演★
  • 5月25日(日)11:00開演/15:00開演

※開場は開演の30分前、受付開始は開演の40分前

★副音声による解説付きステージ

 

各シーンについて振付家が解説した音声(録音)を流します。

  • ダンスの見方がわからないと、ダンス公演を敬遠がちな方におすすめです!
  • 作品をより理解するために見て頂いても!
  • 解説付き公演の後に通常公演を見ていただいても(その逆でも)又別角度で作品をより楽しめるかと思います。

 

☆アフタートーク・イベントゲスト決定!

ウミ下着『人生を楽しめ!』全ステージでアフタートークを行います。最終日はテクノ妹子氏による生ライブとダンサー、観客入り乱れてのダンスパーティを予定! お楽しみに!

  • 5月23日(金)20:00 西尾孔志(映画監督)
  • 5月24日(土)13:00 新聞女(現代美術家)/18:00 大熊隆太郎(壱劇屋代表/俳優・演出家)
  • 5月25日(日)11:00 古後奈緒子(舞踊評論家)/15:00  テクノ妹子(音楽家)

 

■チケット料金■

全席自由席

  • [前売]一般 2,800円 学生 2,000円
  • [当日]一般 3,000円 学生 2,200円

※学生券は公演当日、証明書をご提示いただきます。

 詳しいチケットのお問い合わせはこちら (ウミ下着WEB)。

 

ウミ下着(中西ちさと・福井菜月によるパフォーマンスグループ)

五感に訴える身体表現をモットーに掲げる。演劇的手法を用いたドキュメンタリータッチの作風が特徴。

2011年横浜ダンスコレクションコンペティションⅡ本戦出場、2012年現代美術フェスティバル混浴温泉世界参加、同年劇団衛星にダンサーとして参加。

主な作品に20代女性の孤独を描いた「あの娘の部屋に行こう」@神戸学院大学グリーンフェスティバル、東日本大震災後の関西に住む若者の日常を描いた「ふるえるくちびる」@イロリムラ89a、身近にいる変な人との交流を通して「普通」とは何かを問うた「お嬢さんの実験室」等がある。

Facebook Twitter 

 

中西ちさと(ウミ下着代表/演出家・振付家・ダンサー)

1986年大阪府出身・在住。大学在学中にコンテンポラリーダンスやポストドラマ演劇に出会い、創作を始める。

ウミ下着の全作品の振付を担当する。

2012年国内ダンス留学一期生に奨学生として参加。7作品から選ばれ、成果上演に選出され「あなたに近づくための方法」を上演。

同年エイチエムピーシアターカンパニー「アテンプツ・オン・ハーライフ」の振付を担当。

2013年ダンスファンファーレにおいて筒井潤演出作品「女3人集まればこういうことになる」に出演。

2013年釜ヶ崎芸術大学講師。

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本業はおそらくコピーライターのはずです。企画したり、広告作ったり、コラム連載したり、小説連載したり、書く仕事ならなんでもしています。現代アートと歴史が好き。隠居したい。エンタメを提案するサイトで書かせて頂いてるのに、最近エンタメを体感する余裕がありません。お仕事も欲しいですが、自らのエンタメと健康も欲しい今日この頃。レッドブルがお友達。生息地域は京都、大阪、神戸と一人三都物語状態です。skyfreee log

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