Bon Weekend!土曜日の朝のリラックス感を身にまとう、不思議な服。

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Bon Weekend!土曜日の朝のリラックス感を身にまとう、不思議な服。

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今回ご紹介するのは、上山浩征(うえやま・ひろゆき)さん。ご自身のブランド「semoh(セモー)」のデザイナーをしています。アパレル関係の方が多い集まりでお会いして、先日初めて新作の展示会に伺ったのですが、おしゃれなデザインから垣間見えるなんとも言えないリラックス感が印象的で興味を持ちました。

 

- デザイナーは、花形のイメージが強いですが、上山さんにとってはどんなお仕事ですか? 

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僕自身は「デザイナーだ」という意識があまりないんです。デザイナーと呼ばれると、そうかなという感じで。というのも、経験を重ねるうちに、服づくりというのはデザインがすべてではないということを学んだからです。洋服づくりは1人ではできません。職人さんをはじめ多くの人が関わってくれていますし、買ってくださるお客さまがいて初めて職業として成立するものですから。

 

- なるほど。では、洋服を作る上で「デザイン」の役割を担うことを選んだのはなぜですか?

 

小さい頃から洋服が好きで、何らかの形で仕事にしたいとは思っていました。その後、生地の試験やブランド、生産管理など、様々な角度から洋服に関わってきのですが、意思表示をしたり思いを形にしたりしたいと考えた時に、あらためてデザインの重要性に気付きました。そこで、まずは自分自身が着たいものを作ってみようと思いブランドを立ち上げました。

 

- 「semoh(セモー)」って、不思議な音感ですよね。最初に音だけを聞いた時は知らない国の言葉のように感じました。コンセプトや名前の由来を教えてください。 

服2枚

「semoh」は、「homes」を反対から読んだ造語です。ひっくり返したのは、表裏一体というコンセプトを表したかったからです。僕は、人が意思疎通をする上で最初の一歩になるのは言葉と服だと考えています。コミュニケーション上で大事な役割を果たす洋服で、「家にいる時のリラックス感」と「外出時の緊張感」の調和を表現したいと考えました。

 

- 面白いですね。確かに、コミュニケーションは発信する人、受け止める人の状態や気持ちひとつで、クルリと裏返ってまったく違うものになることがあると感じます。上山さん自身、伝える難しさを感じることはありますか?

 

それは常にあります。幸せなことに、服づくりにおいては自分の気持ちに正直にいようとすることができていますが、そこに込めた思いをしっかり伝えられているだろうか、お客さまに気に入っていただけるだろうかというのは常に試行錯誤ですし、難しさを感じる点でもあります。

 

- 2014年秋冬シーズンから、レディースを始められたと伺いましたが、デザインをしてみていかがでしたか?

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女性の服をつくった経験もありましたし、ブランドを立ち上げた時から女性用の服もつくりたいと考えていました。スタートしたばかりでまだ何もわかりませんが、男性の視点から見た女性用の服は、同性がつくるものとはまた違った物になると考えているので、その点は意識していきたいと思っています。

 

 -  確かに、男性がすすめてくれた髪型やネイルデザインを選ぶと、周囲から「雰囲気変わった?」と言われることが多いですね。こんな人に着てほしい、というイメージはありますか?

 

お客さまから選んでもらう立場なのでそういうイメージはないのですが、気持ちが伝わったらいいな、着ることを楽しんでもらえたらいいなという思いは持っています。賛否両論いろいろな声があるので、どちらもきちんと受け止めて進化していきたいですね。もし、「semoh」の服を気に入ってもらえて、身に付けることでその人の生活や印象、考え方などに良い変化が起きたら幸せです。

 

- 表裏一体をまとうって、なんだか素敵ですね。最後に、デザインのインスピレーションにもつながりそうな週末の過ごし方を教えてください。

 

なんでもいいから、好きなことをすることですね。行きたい場所に行き、会いたい人と会い、1人で自由気ままに音楽を聴いたり本を読んだりします。シンプルだけど、とても贅沢な時間の過ごし方だと感じます。あと、歩くのも好きです。街にいる人、道にあるもの、目の前で起きている出来事、そういった物を見て、色々なことを考えています。

 

コンセプトなどを伺う前に展示会でガウンを試したのですが、そのときに思わず「これ、寝起きにプラッと羽織って買い物に行けそうですね!」と言ってしまいました。そのくらい、着心地がよくそのまま出かけたいと思える服だったからなのですが、すぐに失礼だったと反省…。すると、上山さんは「まさに、リラックス感と緊張感の調和がコンセプトです!」と笑顔を見せてくれました。表裏一体の服には、まとうだけで伝わる不思議な魅力があるようです。

 

上山浩征(うえやま・ひろゆき)

「semoh」デザイナー。10年近く様々な角度から服へのアプローチを重ね、2012年に自分のブランドを立ち上げた。シーズンテーマは設定せず、通年でコンセプトに沿ったデザインを提案。東京都内ではnestRobe CONFECTやRECTOHALLなどで購入できる。

 

公式サイト:http://semoh.byhiroyukiueyama.com

 

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吉戸三貴

吉戸三貴 Miki Yoshido

コミュニケーションスタイリスト。パリ留学、美ら海水族館広報、PRプランナーなどを経て、表参道で起業。ブランドPRや女性の悩み相談など、様々なコミュニケーションの課題解決をサポートしている。得意分野は、コミュニケーション(恋愛・仕事)、働く女性、ライフスタイル、仕事術など。 著書 『心に残る人になる たった1つの工夫「ありがとう」の手書き習慣』

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